マイクロアルジェコーポレーション株式会社

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ニューズレター

vol.105 グルコサミン

■カルシウムパラドックスと軟骨

私たちの身体は、血液中のカルシウムが不足すると、骨からカルシウムを取り出して補充します。
しかしそれが常態化すると、骨からのカルシウム流出が慢性化し、骨密度を低下させます。
逆に各組織では流出したカルシウムが余り、不要となったカルシウムが沈着します。

このことを “カルシウム パラドックス” と呼びます。

カルシウム パラドックスによって、本来カルシウムがあまり無いはずの組織にカルシウムが沈着すると、様々な問題や病気の原因をつくり出します。 軟骨も例外ではなく、日常的なカルシウム不足から軟骨にカルシウムが沈着し、柔らかいはずの軟骨が硬くなり、軟骨としての機能を果たせなくなります。

■変形性膝関節症

変形性膝関節症は、中年以降の女性に多発する膝の病気です。
原因は膝関節の軟骨の摩滅です。家の壁でいえば、薄いつるつるの上壁の水分がなくなり、ポロポロと剥がれてくる状態によく似ています。粗壁同士がこすり合うとガリガリとするように、次第に関節面はすべりにくくなってきます。

初期症状

立ち上がり時の膝痛、運動後の膝痛があり、リハビリで膝や臀部の筋力をつけたり、水中歩行訓練をしたり、体重減量の努力をしていくと治まっていきます。

中程度の変形

多くは内側の軟骨が剥離し、関節腔の内側が狭くなってO脚変形が生じ、歩行時に体が横揺れをするようになってきます。最初は膝の裏側の神経が反応するため後から痛みを感じはじめますが、やがて内側の痛みに変わっていきます。日常生活では階段や和式トイレ、正座等の上下運動が困難となります。水がたまって腫れることもあります。

重度の変形

変形が大きくなり、平地歩行も困難となってきます。膝が充分伸びず、階段昇降も不便となります。60才前後で人工関節を入れる手術をすることもあります。

健康な軟骨は、水分があり、表面は滑らかで弾力があります。

一方変形性膝関節症では、骨を上下に引っ張る腱が弾力を失い、骨と骨の間隔が狭くなります。関節軟骨が擦れて減少し、骨と骨が擦れ合い、その結果骨が変形します。

■軟骨とグルコサミン

軟骨は60~85%が水分で、プロテオグルカン(たんぱく質と糖分からできた物質)、コラーゲン、これらの分子を作り出す軟骨細胞などからできています。

グルコサミンは、プロテオグルカンの合成に必要不可欠な成分です。また、関節液に含まれているコンドロイチンやヒアルロン酸の主原料でもあります。グルコサミンが豊富にあれば、軟骨内に多くの水分を保ち、本来のクッション機能を維持することができます。

グルコサミンは、たんぱく質と糖を原料として肝臓で合成されます。しかしその合成能力は、加齢とともに低下して行きます。
グルコサミンの合成が分解に追いつかなくなると、主に関節内で新陳代謝の障害としてあらわれ、変形性関節症などの原因となります。

■グルコサミンの効果

痛みの軽減
グルコサミンは、変形性関節症の予防だけでなく、治療法としても注目されており、ヨーロッパでは医薬品として認可されています。効果があらわれるのは、服用開始後1カ月以内で35%、8週間以上で80%と、長期にわたる摂取が理想とされます。

保湿作用
お肌はコンドロイチンやヒアルロン酸の働きによって、潤いを保っています。しかしこれらは、中高年になると生成能力が分解に追いつかなくなり、不足がちになります。グルコサミンを摂取すると、コンドロイチンやヒアルロン酸の合成が活発になり、肌のツヤやハリが甦ります。

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